三段跳び

筆者は若い頃はスポーツが下手で、そもそもスポーツというものがわっていなくて
嫌いではなかった。なんとなく体を動かすもの、これじゃあ成績はよくない。
なんとなくマネをしてやる、まあそれでも簡単な場合はできる。
体育の教科書に図解入りで1、2,3のようにやると書いてあっても、よく見ない。
高校受験期になると、少しでも通知表を上げようとしてみな努力する。
「主要科目」と呼ばれる英数国以外の科目でも成績を上げようとする。
体育の科目で三段跳び、あのホップ・ステップ・ジャンプである。
だいたいあまり小っ恥ずかしいことはやりたくない。
変な先行イメージがあったりするとなおさら。


三段跳びを他の連中がやってるのを見て、あれはなんだ?と不思議そうに見ていて
マネしようとするんだけど、これは出来ない。
俺はいったい何をやっているんだろうと考え込んだりしていた。


ストレッチ体操というのがあって、腕や上体や腰を自分でねじったり、よじったりすると気持ちがいい。
ストレッチ体操のサンプルモデルは女子の方がいい。
始業前や休憩にみんなでストレッチをする企業もある。


このストレッチ運動というのはリハビリにも有効で現代的なものである。
目玉の体操、というストレッチがあるとすると、心身の凝りをほぐすもの
ただなにより見たいその姿、部分を目で追っているだけで
新しい小気味よさ、新しい時空的自由が与えられ
死にかけていた命も蘇生するのかもしれない。



いつか三段跳びをやろうかと思った。