なつかしいところ

暑くて、天気も悪くないんで、夜散歩をした。
この土地は3年前引っ越してきて、幼稚園の頃住んでいたところに近い。
歩いていけるくらいだ。
どこに住んでも駅までいくのが大変。嫌なところがある。ここはけっこう住みやすい。
うんざりすることもあるけど、とても素敵なこともある。ほんとに懐かしい一角に出ることもある。
いつも駅に行く時に使っていた人通りの多い道を通らず、ほっとするところを歩いて駅まで
たどり着けるか。
なにしろ軒先の長い家がほっとする。風呂に入っている音、女の子が入っているのか。
遅くに茶碗を洗う音がする家がある。何でこの家だけ音が響くのか。
子どもの自転車が2台くらい家の敷地の中に押し込んであった。
サッシの窓に男の人の影が見えた。小さい子供がいて、会社から帰ってきて、
夕飯をすませて、食器を洗っているのか。男だから食器を洗う音が大きいのかも。
氏名の違う2つの表札がでている家。
柵もない安アパートがほっとする。


昨日、駅から帰って来る時、前を短いスカートの子が歩いていた。なんと家の近所の子だった。
明日は誰かにあえるかな。