あまりにも素敵な

70年代後半に東京マラソンだったか、都心でマラソン大会があった。
ラジオで中継をやっていた。フルマラソンの他、5kmとかの種目もあって
芸能人も参加していた。まだ女子マラソンというのが行われる前で
一般人がフルマラソンに参加することは、あまりなかった頃。
5kmの種目の様子をTBSのアナウンサーが伝えていた。
5kmを完走した人のインタビューをしていた。
演歌の女性の新人、なんていう名前だったか、中継しているところへ来て
楽しそうな声で「〇〇でーす」アナウンサーが「参加したんですか?」
「ハーイ」「何kmですか?」「5kmです、もう走ってきちゃいましたー」
男子といっしょに女子がマラソンをした、ということを生まれて初めて体験した。
何かが昇華した。
TBSのアナウンサーの小島一慶が5kmに参加していて、それを中継するんだけど
中継する人が毒蝮三太夫。軽トラックの中継車から応援中継する。
といっても「ほら、一慶、頑張れヨ」「脚がフラフラしてるぞ、はっはは」
あんまり応援みたいじゃない。
その前回の大会では毒蝮が走って、立川談志が中継車から応援したようである。
さすがに小島一慶は完走した。毒蝮は前回ダウンしたようである。


80年代後半、売れないタレントは辺境営業で
日高のり子は小学生と一緒に早朝マラソンをやっていた。
東京でマラソンといったら瀬古や宗兄弟より日高のり子。