呆助

若いころは街でよく若者を目にした。ネーちゃんとニーちゃん。
なぜか仲間には入れない。ネーちゃんに用があってもネーちゃんは
ひょろ長いニーちゃんを見ている。接近距離が近づくとニーちゃんは渋々前にしゃがんで来て、ちょっと話をして、だめだこりゃ、という顔をした。
手を伸ばしてジュースのビンをくれたネーちゃんがいた。


お姉さんの手をつかんで連れ出すパワーはなかった。
そんなドラマもなかった。


年上の女性と同棲、朝倉理恵。